カラーボックスだけで、手軽に広い作業机を作る方法を紹介します。
私は以前、二人用の小さいリビングテーブルを使っていましたが、机上が狭いと資料や本を開いて作業するには効率が悪くて、大きい机を色々と探しました。
なかなか、希望する大きさ・重さ・価格の机がなくて困っていましたが、カラーボックスを使ったら希望以上の広い机が出来上がって快適になりました。
使ったのは楽天で買ったYAMAZENのカラーボックスだけ。天板用の大きい一枚板も買っていません。
カラーボックスだけで机を作る
まず、幅の違う2段のカラーボックス2つを横にして、上下に重ねて台座にします。
下段のカラボは幅40cm、上段は幅25cmを横にして重ねているので高さ65cmです。
カラボひとつで済めば手間はなかったのですが、ちょうど良い大きさがなかったので2つを組み合わせました。
ジョイント金具はカラーボックスの付属部品です。本来は裏側につけるのでしょうが、ボルトが締めにくかったので表側につけています。
でも今は、この商品(山善の『A4対応COLOR BOX』)は改良されていて、スマートに取付けられるようになっています(⬇︎)。
下の図は楽天ショップの写真です。(クリックすると楽天にジャンプします)
ここまでで、左右で4つのカラボです。これを机の足として左右両側に置きます。
次は天板です。
台座の上に天板として乗せた板は、20年以上前から自宅で使っていた高さ177cm・幅60cm・奥行き29cmのカラボを解体して再利用しました。
古いカラボの両脇で骨格となっていた大きな板(177cm × 29cm)2枚を、天板として前後に平置きしたので、机の幅は177cmです。
2枚をくっつけて並べると奥行きが狭くなるので、間を20cmほど開け、その上に厚さ2mmの背面板を並べます。
でもその前に、背面板が薄いので中央に補強材として100均で見つけた薄いまな板を置き、両脇の台座のカラボの上には天板の厚さ分の単行本を置きました。
背面板は3枚に分かれていたので、裏側はガムテープ止めです。まな板も裏側に貼り付けます。
3枚の背面板は全てぴったり繋げると177cmにはならないので、下の板が少し飛び出しますが、片側をケーブルの落とし口として使っています。
これで、幅177cm・奥行き82cm・高さ67cmの広い机の完成です。
この天板は、自宅にあった古いカラーボックスを再利用しましたが、台座用に買ったのと同じメーカーの山善の「A4対応COLOR BOX」シリーズでも、天板にちょうどいいサイズ(高さ180cm・幅40cm・奥行き29cm)があります。
私が使ったカラボ(高さ177cm・幅60cm・奥行き29cm)よりも少し幅が狭いですが、机の中央に乗せるには十分です。
しかも、当時よりおしゃれなカラーバリエーションになって再登場。シリーズ展開されていてサイズも豊富でオススメです。
カラボ机のデメリット
机の広さは確保できましたが、カラーボックスだけで作った机にはやっぱり欠点があります。
- 天板の中央が薄いので、重いプリンターなどは載せられない
- 天板を台座に固定していないので、押すとズレる
一番の問題は天板です。
中央部分が薄い背面板なので、この部分には極端に重いものは載せられません。
ここではプラスチック製の薄いまな板を補強材に入れたので、分厚い本程度ならそれほど気にはなりませんが、体重をかけるようなことはしないように気をつけています。
また、私は天板と台座を固定せずに使っているので、少し寄りかかるとズレてしまいます。でもこれは、L字型の固定金具で留めたらしっかりしそうです。
天板の滑りは、滑り止めシートを挟んでおくのもいいかもしれません。
地震対策としても、必要ですね。私もやらなきゃな…。
こう考えると、耐荷重以外の問題は対策をとれば解消できそうです。
カラボ机のメリット
次に、カラボ机のメリットです。
- 容易に解体できるので、移動しやすい
- 天板にもカラーボックスを使えば、ヤスリ掛けやオイル塗りなどをせずに済む
- 不要になったら、カラーボックスとして使える
- 色やサイズのバリエーションが多い
カラーボックスを机にするメリットは、なんと言っても手軽さです。
大きい家具となると重いので、一度置いてしまうと移動が大変ですし、捨てるときには手間も費用もかかります。
特に一人暮らしなら、30kgほどもある市販品の机を一人で動かすことは、ほぼ無理です。
ですから、解体して簡単に移動できるというのは大きなポイントです。
しかも私の場合、天板にもカラーボックスを利用したので、ベニヤ板を買って表面加工するなどの手間もありませんでした。
普段DIYをしない私は道具も持ってないし、やり方もよくわかりませんから、ガムテープと100均の小物程度で出来上がって万々歳。
というわけで、机の天板にもカラボを使うのは本当におすすめです。
おしゃれとかカッコ良さはありませんが、私としては実用性重視なので。
それに、机が不要になったらカラボとして使うこともできるし、ビスも全て外して解体すればクローゼットなどに保管しておくこともできますから。
カラーボックスの決め方
机や椅子の最適な高さは、人間工学上で身長をもとにして求める計算式がありますが、最近はこの計算式が現代の仕事様式などにマッチしなくなったということで、あまり参考にならないようです。
とはいえJIS規格というものがありますから、市販品の机の高さは概ね72cm程度が目安になっているようです。
そう考えると、私のカラボ机は床面から机上までが67cmなので少し低めかもしれません。そのあたりは椅子の高さを調節して使っています。
椅子の高さも気になるところですが、在宅仕事では足元は靴下かスリッパ程度でしょうから、靴底の数センチの厚みがないぶん、オフィスで椅子に座った感覚と少し違うような気がしています。
机と椅子の高さの関係は、椅子に座って手をキーボードなどに置いたとき、肘の角度が90度程度になるのを目安にすると良いようです。
このように、自分で机の高さを考える必要があるので、カラーボックスを選ぶ際は「サイズ展開の豊富なメーカー」で探すと組み合わせを考え安いです。
カラーボックスで机を作る際は、次のポイントをチェックしてみてください。
- 背面化粧されている:裏もキレイなら向きを気にしなくてすむ
- 横向きでも使える:縦置きでも横置きでも使える方が今後の使い勝手が良い
- 連結金具がしっかりしている
オススメは、やっぱり山善(YAMAZEN)です。
特に楽天の山善のサイトは、写真付きの一覧表示で見れるので、サイズを考慮しながら組み合わせを考えやすいです。
それに、組み合わせサンプルもたくさん出ていてイメージしやすいし、特徴もわかりやすい写真付きで説明しているので、ホント、オススメです。
さいごに
私がカラボ机をこの状態で使い始めて2年ほど経ちますが、問題なく使えています。
天板にしている古いカラボの背面板も、割れることもなく健在です。
もし、「自宅にも広い机が欲しいけど、市販品はちょうどいいサイズがない」と困っているのなら、カラーボックスの利用を考えてみるといいですよ。