InDesignでXMLを利用するためには、まずはXMLタグが必要です。
InDesignのドキュメントが持っているタグは、タグパネルに表示されます。
タグパネルは、単なるタグの一覧表示なので階層構造はありません。
ドキュメントにタグを作成する方法をいくつか紹介します。
公式サイト Adobe InDesignを詳しく見てみる
タグパネルから作成する方法
ドキュメントのメニューから[ウィンドウ(W)]-[ユーティリティ(U)]-[タグ(G)]でタグパネルを表示します。

すると、〈Root〉という名前のタグが表示されています。
この〈Root〉は、InDesignがデフォルトで持っているタグで、階層構造のトップで使われています。
このタグパネルを使って、タグを作っていきます。
今回の例では、洋服カタログのサイズ別価格表にタグを割り当てることを想定して、〈価格表〉という名前のタグを作ってみます。
タグパネルの[新規タグ]ボタンをクリックします。
パネルに入力欄ができるので、「価格表」と入力します。
リターンキーで確定します。
タグ名は、あとで変更することもできます。
ルールに従っていないタグを作ろうとしたときは、エラーメッセージが出ます。
外部データから読み込む方法
XML形式のテキストファイルからの読み込み
XMLタグは、XML形式のテキストファイルから読み込むこともできます。
一度にたくさんのタグを新規に作らなければいけないときは、パネルで作業するよりこの方が簡単です。
拡張子は xml で保存します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?> <Root> <サイズ /> <サイズ番号 /> <バスト /> <価格 /> <価格帯 /> <価格表 /> <商品番号 /> <肩幅 /> <色番号 /> <袖丈 /> <身丈 /> <金額 /> </Root>
1行目は、XML宣言です。後ろには改行を入れます。
この宣言文の中に、作成するテキストの文字コードを明記します。
使える文字コードは、次の3種。
- UTF-8 : 「encoding=”UTF-8″」
- UTF-16 : 「encoding=”UTF-16″」
- Shift_JIS : 「encoding=”Shift_JIS”」
2行目は、InDesignがデフォルトで持っている〈Root〉タグです。
3行目以降に、〈Root〉の子要素として、作成するタグ名をXMLタグとして入力します。
タグごとの改行は、あってもなくてもどちらでも結果は同じです。
最終行でRootタグを閉じます。
既にパネルに表示されているタグ名が、読み込むテキストの中にあっても、エラーにはなりません。
〈Root〉ではなく、たとえば〈ルート〉とすると、3行目以降のタグと同様に〈ルート〉タグが作成されます。
XML形式で保存したら、タグパネルのフライアウトメニューから[タグの読み込み…]をクリックして、ファイル選択のダイアログボックスでファイルを選択します。
既存のXML文書からの読み込み
すでにXML文書があるのなら、その文書をタグパネルのフライアウトメニュー[タグの読み込み…]で読み込みます。
というか…
今回、XMLタグを読み込むために作ったXML形式のファイルも、タグのみのXML文書なわけです。
なので当然、
テキストの有無や階層構造に関わらず、XMLファイルからタグを読み込むことができる、というわけです。
InDesignドキュメントからの読み込み
タグを持っているInDesignデータがあるなら、そこから直接読み込むこともできます。
タグの色も読み込まれます。
タグの色を指定する
作成されたタグには、それぞれ色が付いています。
見た目だけの問題ですが、場合によっては色を指定して作成したいことがあるかもしれません。
タグパネルで変更する
タグの色は、タグ設定画面で指定します。
タグパネルで、色設定を変更したいタグを選んでダブルクリック、または、フライアウトメニューの[タグ設定…]をクリックします。
タグ設定ダイアログが表示されます。
既定色は37色用意されていますが、[カスタム…]で独自の色を作ることもできます。
読み込むXMLファイルに色属性を書いておく
タグをXMLファイルから読み込む際には、作成するXMLファイルの属性値として「colorindex」を書きます。
<サイズ colorindex="35" />
colorindexの番号は、タグ設定画面の[カラー(C)]の選択画面で表示されている順番です。
一番上の「ライトブルー」が0。
一番下の「カスタム…」の上の「白」が36です。
カスタム色の場合は、rgbで次のように指定します。
<サイズ rgb="3fe05050 50505050,3fce1e1e 1e1e1e1e,3fe7d7d7 d7d7d7d8" />
下記の記事では、スクリプトを使ってXMLタグを作成する方法を紹介しています。
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