この記事では、Adobe Creative Cloudコンプリートプランの学生・教職員版のセール情報や、セール以外でもAdobeソフトをできるだけ無駄なく、安く使うプランの選び方などを解説しています。
また、学生の資格がなくなっても、AdobeCC学生版をできる限り長期間使う買い方のコツも紹介します。
AdobeCC学生版を安く購入するポイント
AdobeCC学生版をできる限り安く買うなら、次の7つのポイントを抑えておきましょう。
ここから先では、過去のセール時期や、損しないための注意点などを解説していきます。
Adobe学生版のセール時期
Adobe Creative Cloud(アドビ クリエイティブ クラウド。以下「AdobeCC」と略)はセールで安くなる時期があります。一昨年2021年のセールは全部で12回、昨年2022年は7回。
今年2023年は、2月から3月にかけて2週間の春のセールがありました。
毎年、春と秋のセールでは学生版も値下げされますが、学生版の価格は、いつのセールでも安くなるかというと、残念ながらそうはいきません。Adobeのセールのほとんどは通常版のみの値引きです。
学生版コンプリートのセールは、ある特定の時期に限られます。
昨年2022年に、AdobeCC学生版が割引価格になったのは、2月下旬の「春トクSALE」、3月は学生版限定の「学割SALE」、4月に「祝!新学年応援セール」、それと11月の「Black Fridayセール」の4回でした。
このときの学生版のセール価格は、月額1,738円(年間一括払いは20,856円)。
(価格は税込み。以下同様)
学生版の通常価格から計算すると、約20%引き。
通常版の定価から計算すると、なんと約73%引きの大幅割引です。
昨年2022年は、6月の上旬のセールを最後に、学生版以外もまったくセールがありませんでしたが、11月にBlack Fridayが開催されて、そのときのセールでは学生版もセールになりました。
コンプリート学生版は普段でも、IllustratorやPhotoshopを単体で契約するよりも安いですが、セールになると更に、単体プランのセール価格よりも安くなるのですから、学生版のセールは絶対に逃してはいけません。
学生版セールを見逃してしまったら
コンプリート学生版は頻繁に値引きされませんから、セールを見逃してしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、Amazonの学生版価格も確認してみてください。Amazonでも20,000円程度まで値下げされることがあります。
また、もし単体ソフトを買うのなら、Amazonの価格は公式サイトより1割ほど安くなってます。
全ての単体プランが揃っているわけではありませんが、人気のIllustratorやフォトプランなどが出品されています。
Amazonでも学生版はなかなか安くなりませんが、20,000円以下になるとダウンロード版でもすぐに品切れになります。数量限定らしいです。
その次は、やっぱりAdobe公式の学生・教職員版 初年度特別価格69%OFFが安いです。
でももし、「コンプリートにこだわらない」「数ヶ月間ならPhotoshopのみで辛抱できる」というのなら、Adobeの公式サイトで、フォトプラン(Photoshop、Photoshop Express、Lightroom、Lightroom Classic)の20GBプラン1,078円/月を月々契約して、次のセールを待つという方法もあります。
フォトプランの20GBなら、次の学生版セールまで半年間待ったとしても、1,078円×6ヶ月=6,448円です。(1TBプランは2,178円/月×6ヶ月=13,068円)
フォトプランについては、この記事内の「フォトプランはストレージを考慮して比較」で、補足説明しています。
また、通常版の単体プランの中には、年間契約してもコンプリート学生版より安く契約できるものもあるので、使いたいソフトの種類によっては、コンプリートプランに拘ると逆に高くつきます。
コンプリートの学生版価格と、通常版の単体プランの価格を、下記に一覧表にしたので、比較検討してみてください。通常価格の他、下段にはセール価格も載せました。
AdobeCCコンプリート学生版 | 単体プラン(公式サイト) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
公式サイト | Amazon | Illustrator Photoshop Premiere Pro After Effects InDesign Animate Dreamweaver Audition |
フォトプラン | Adobe Express | Lightroom | |||
通常価格 | 年間プラン | 一括 払い |
23,760円 | 約35,000円 | 28,776円 | 20GB:12,936円 1TB:26,136円 |
10,978円 | 12,936円 |
月々 払い |
1,980円 | ー | 2,728円 | 20GB:1,078円 1TB:2,178円 |
ー | 1,078円 | ||
月々プラン | ー | ー | 3,828円 | ー | 1,078円 | ー | ||
セール価格 | 年間プラン | 一括 払い |
20,856円 | 約20,000円 | 21,481円 | セールでも値下げされない | ||
月々 払い |
1,738円 | ー | 1,980円 | |||||
月々プラン | ー | ー | 3,828円 (値下げなし) |
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hp社のクリエイティブ向けノートパソコンを買うと、コンプリートプランが30日間無料の他、ライセンス登録の順番を工夫するだけで、他の単体プランが90日間無料で使えます。
AdobeCC学生版価格の基礎知識
さてここからは少し遡って、AdobeCC学生版の基本知識を少々と、通常価格について説明します。
この基本を抑えておけば、セールだけでなく更新や卒業後まで、学生版のメリットをより有効に活用できるはずです。
「基礎知識はいらないから、卒業後のことを知りたい」という方は、こちら➡︎卒業してもAdobeCC学生版を使い続ける!
AdobeCCのプラン概要
AdobeCC(Adobe Creative Cloud:アドビ クリエイティブ クラウド)とは、クリエイティブ制作に必要なソフトウェアが数十種類集まったソフトウェア群です。
Adobe公式サイト Adobe Creative Cloudについて見てみる
「クラウド」と言っていますが、ソフトは自分のパソコンにインストールして使います。ソフトによっては、クラウド上のストレージを使うことができます。
購入は、年間または月単位のサブスクリプションのみで、買い切りはできません。
数多くあるAdobeCCのソフトウェアのうち約30種をセットにしたのが、AdobeCCコンプリートプランです。
個々のソフトは単体で購入できますが、クリエイティブ関連の作業は多岐の分野に渡るため、複数ソフトを組み合わせて、長期間使うことが多いです。
画像処理に特化した「フォトプラン」という小さなセットプランもありますが、ほとんどの場合、画像処理に加えてイラストや動画もやりたいというユーザーも多いのです。
そうなると、30種類以上がセットになったコンプリートプランが一番割安だし、一つのプランで色々揃っているので使い勝手が良いので、コンプリートプランを利用するユーザーが多いのです。
このAdobeCCは、すでに業界標準となっているプロフェッショナルツールですが、如何せん高額です。そのため、「学生・教職員版」という割安なプランが存在します。
でも、学生版はコンプリートプランのみで、しかも年間契約だけしかありません。
そして、契約途中で解約すると解約料がかかります。
AdobeCCは、無料体験で7日間使ってみることもできます。
体験版の申し込みは、Adobe公式サイトのページから「購入する」ではなく「無料で始める」をクリックします。
また公式サイトで購入するなら、ほとんどのプランで、最初の購入から14日以内のキャンセルは全額返金されるという制度もあります。
詳しくは、公式サイト「サブスクリプションの解約条件」をご覧ください。

学生版を公式サイトで買うメリット・デメリット
AdobeCCは、Adobeの公式サイトで買う以外にも、Amazonやヨドバシカメラなど他のショップでも買うことができます。
通常版のAdobeCCは、他のショップの方が公式サイトより安いことが多く、公式サイトで買うメリットは少ないのですが、学生版は公式サイトで買うメリットが多くあります。
公式サイトで学生版を購入するメリットは、
・初年度価格は、他のショップより安い。
・年間プランを「月々払い」にできる。
・年間プランを「月々払い」にしても、「一括払い」とトータル料金が同じ。
・全額返金制度がある。(通常版も同様)
公式サイトで学生版を購入するデメリットは、
・2年目以降の更新は、他のショップで購入するより高い。
AdobeCCは2年目以降の継続使用で更新すると、どのプランも初年度価格より高くなります。学生版も例外ではありません。
2年目以降、学生版は月額3,278円(年間一括払いは39,336円)。1年目にセールで買った場合でも同様です。
一方で、Amazonの学生版は特別な値引きがなくても35,000円程度で買うことができます。ですから、2年目以降はそのまま更新はせずにAmazonで買い直しましょう。
学生版のAdobe公式でのデメリットは、上記で示した「更新すると高い」という1つだけです。
あとは、次に示すメリットしかありません。
Adobeの公式サイトで購入するなら、初年度価格で安いことに加えて、年間プランを「月々払い」にすることができます。
さらに嬉しいことに、この「月々払い」の1年間のトータル金額は「一括払い」と同額です。
「コンプリート通常版」の「月々払い」は「一括払い」よりも割高ですから、一般社会人なら分割払いの利息相当分を節約するために一括払いにすることもあるかもしれません。でも、学生版は総額が同じなので、無理して一度に支払う必要はありません。
そして先にも書きましたが、公式サイトで購入後14日以内なら、ほとんどの場合で全額返金制度が利用できます。Amazonでは返品不可なのでご注意を。
公式サイト Adobe Creative Cloudの価格一覧
単体ソフトの学生版はある?
AdobeCCの学生版はコンプリートプランしかないので、単体ソフトを学割価格では買えません。
もしどうしても単体で欲しいというのなら、通常版を買うことになります。
でも、比較してみてください。
単体プラン主要8ソフトの年間プランは28,776円/年、月額では2,728円/月です。
単体で必要なプランだけ買うよりも、使わないソフトもあるけど学生版のコンプリートプラン(23,760円/年、1,980円/月で)の方が安いのです。
一方で、SNS用の画像や動画制作を、パソコンでもスマホでも手軽に作りたいという限られた用途なら、Adobe ExpressとPremiere Rush、それにPhotoshop Express(無料モバイルアプリ)がセットになったAdobe Expressプレミアムプランは、月額1,078円、年間プランでも10,978円/年ですから、こちらの方が学生版より安くなります。
フォトプランはストレージを考慮して比較
先の学生版セールを見逃してしまったらの項で紹介したフォトプランのストレージについて、補足します。
Photoshop・Lightroom・Lightroom Classicがセットになったフォトプランの購入には、付属のストレージについて考慮する必要があります。
価格は、プラン付属のストレージが20GBは12,936円/年、1,078円/月、大容量の1TBプランは26,136円/年、2,178円/月。
もし、ストレージはそれほどいらないのなら20GBのフォトプランを選べば、コンプリート学生版よりもかなり安くすみます。
一方の、1TBのプランはコンプリート学生版より少し高くなりますが、コンプリートで使えるストレージ100GBと比較しても1TBというのはかなりの大容量です。
ですから、画像処理ソフトしか使わず、しかも大容量を優先するというなら、コンプリートプランよりもフォトショップ1TBという選択になろうかと思います。
画像編集に必要なストレージは、「どんなカメラを使うのか」「どんな編集作業をするのか」「編集スキルは初級者か上級者か」などの要素によって変わってきます。
Adobeフォトプランの公式サイトでは、自分にあったプランを探せる「診断ツール」もあるので、試しにやってみるのもいいかもしれません。
卒業してもAdobeCC学生版を使い続ける!
AdobeCC学生版は学割価格で安く買えるけど、一体いつまで使えるのでしょうか。
卒業式が終わったら使えない? アカウントが削除される? 追加の支払い請求が来る?
いいえ、そんなことはありません。
もしあなたが、3月の卒業式が終わって「もう通学しない」という状況だとしても、3月31日まではAdobeCC学生版を購入できます。
4月から社会人になっても、ライセンス期間が有効である限り学生版をそのまま使えますし、もちろん通常版との差額請求などはされません。
だからこそAdobeも、3月に学生版のセールをするのです。
卒業後最大3年間は学生版が使える!?
Amazonには、1年版(約35,000円)のほか、2年版・3年版というAmazon限定プランがあります。
この2年版・3年版はほとんどの場合、単純に1年版の2倍・3倍ですが、もし残りの学生期間が1年以下なら、購入資格のあるうちに長期プランを買っておくのも一つの方法です。
卒業しても、ライセンスの有効期間内はそのまま使い続けることができます。
まとまった支払いはキツいですが、卒業してしまったら学生版の価格ではもう買うことはできませんから。
Amazonの「アドビのストア」でも、Adobe公式サイトのセールと同時期にセールになります。長期プランはなかなか値下げされませんが、もしもAmazon限定2年版
・3年版
の値下げに遭遇したら、それは超ラッキー!
卒業後もずっと使い続けるなら、Amazon限定の長期プラン がお得です。
学生版を更新するときの注意点
一方で、在学生なら引き続き学生版が使えるわけですが、お得に使うなら、決してそのまま更新してはいけません。
先にも書きましたが、2年目以降の更新では公式価格の月額3,278円になってしまいます。
AdobeCCを引き続き使うなら、2年目以降はAmazonで購入しましょう。
Amazonの学生版は、普段でも1年版が35,000円前後ですし、セールでは2万円以下に値下げされることもあります。
Adobe学生版の購入資格
AdobeCC学生・教職員版の購入には、購入資格が必要です。
では、「学生・教職員」であることをどうやって証明するのでしょうか。
学生版の購入資格を証明するもっとも簡単な方法は、購入時に、学校が発行した電子メールアドレスを利用することです。
メールアドレスに .edu などの教育機関のドメインが使われていて、なおかつそれが有効なメールアドレスであると確認されれば、購入資格クリアです。購入手続きと同時に確認してくれるので、速攻で完了します。
もし、「メールアドレスがない」「入力したが確認できなかった」という場合には、学生証などの証明書の提出を求められます。
卒業目前でも、3月いっぱいは学校のメールアドレスは有効でしょうから、その間はなんら面倒な証明手続きも必要なく学生版を購入できるというわけです。
Adobe公式 学生・教職員個人版 よくあるお問い合わせ
Adobe公式 Creative Cloudアプリのプランと価格
AdobeCCは高いソフトウェアですが、学生の特典をうまく利用すれば最小限の負担で長期間使うことができます。
ぜひ、学生限定のAdobe公式セールとAmazon「アドビのストア」を組み合わせて、最安値で購入してください。
もしも、Adobe公式サイトが英語サイトを表示してしまっていたら、画面左下の「Change region」から「日本」を選ぶと、日本語サイトにジャンプします。
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