InDesignやPhotoshopなど、アプリケーションの一般的な操作を紹介している本はたくさんあります。
でも、スクリプトや自動処理に焦点をあてて書かれている本は、そう多くはありません。
更に日本語版となるとかなり限られます。
そんな中で、貴重な情報元となる本を何冊か紹介します。
Adobe公式サイト Adobe InDesignの機能を詳しく見てみる
公式サイト Adobe Photoshopを無料で始める
Adobe JavaScriptリファレンス
著者は、Adobe系プログラミング本の第一人者である古籏一浩さん。
このAdobe JavaScriptリファレンスは、Adobeアプリケーション(InDesign、Photoshop、Illustratorなど)をJavaScriptで制御する際、アプリケーションを問わず使うことのできるコマンドのリファレンスです。
JavaScriptの基本コマンドから、配列、日付、数学/計算、正規表現、File、Folder、GUI、XMLなどの分類ごとに、各コマンドがサンプルコードや実行イメージとともに掲載されています。
記載内容の動作確認はAdobe CS6なので、ちょっと古いですがまだまだ実用的に使える本です。
各アプリケーション特有のオブジェクトを操作するコマンドは紹介されていませんが、共通で知っておかなければならない必須のコマンド群の解説です。
B5サイズ、厚み3cm、総ページ数は550ページ近くもある分厚い本で迫力ありますが、文字が大きいので見やすいです。
電子書籍も出ていて、Amazon Kindle Unlimitedでも読めます。
試し読みもできるので、是非みてみて下さい。
巷にあふれているJavaScriptの解説本は、一般的にWebで実行するという前提で書かれています。
そうした本は、JavaScriptの基本部分の知識としては役立ちますが、Adobeアプリケーションを操るためにはほとんど役に立ちません。気をつけて!
ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編
このExtendScript Toolkit(ESTK)基本編の著者も、古籏一浩さん。
ExtendScript Toolkit(ESTK)の操作の解説本です。
実は、ExtendScript Toolkit(ESTK)は、Adobeではすでに開発もサポートも終了しています。
それでも、ExtendScript Toolkitではデバッグがしやすいので継続利用する人が多いですが、ESTKの使い方は、解説がないとちょっとわかりにくいです。
この本では、ESTKの画面構成や基本操作、デバッグの仕方などを解説しています。
JavaScriptの基本や、サンプルコードも豊富に掲載されているので、JavaScriptを初めて書くという人にもオススメです。
記載内容の動作確認のOSは、Mac OS X、Windows XP〜7、と、こちらもちょっと古いですがまだまだ使える本です。
A5サイズ、370ページ超、背表紙の厚さ約2cm。
こちらもAmazon Kindle Unlimitedで読めます。試し読みも可。
古籏一浩さんは、この他にもInDesignやPhotoshopやIllustrator、After Effectsの自動化サンプルプログラムなど多数の著書があります。