button(押しボタン)は、ウインドウまたはコンテナの各種オブジェクトに追加して使います。
ユーザーがクリックした結果を戻り値として取得して、次のアクションへと進むことができます。
目次
種類
buttonコントロール
クラス名:Button
機能
GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で使うことのできるボタンコントロール。
ボタン作成時のパラメーター “name” に “ok” または “cancel” と指定することで、OKボタンまたはキャンセルボタンとして使用することができる。
構文
■ウインドウwにボタンを追加する。
w.add ("button" [, bounds, text, {creation_properties}]);
- bounds
- オプション。 buttonの位置とサイズ。
- text
- オプション。 buttonに表示されるテキスト。
- creation_properties
- オプション。 button作成時のプロパティ。
- name
- “ok”とするとOKボタンになり、”cancel”とするとキャンセルボタンとなる。
大文字・小文字は区別しない。
buttonのプロパティ
- active
- フォーカス
- alignment
- 揃え方向
- bounds
- 位置やサイズ
- children
- 子要素
- enabled
- 有効化・無効化
- graphics
- 外観をカスタマイズするグラフィック
- helpTip
- マウスを重ねたときに表示する簡単なヘルプ
ツールチップ - justify
- button内テキストの位置揃え
- location
- 位置
- maximumSize
- 最大の高さと幅
- minimumSize
- 最小の高さと幅
- parent
- 直接の親
- preferredSize
- 最適サイズ
- properties
- buttonが作成されるときのプロパティ
- shortcutKey
- ショートカットキー(Windowsのみ)
- size
- サイズ
- text
- 表示するテキスト
- type
- 作成時の型名(button)
- visible
- 表示・非表示
- window
- buttonを含むWindowオブジェクト
- windowBounds
- ウインドウ座標内のBounds
buttonのメソッド
- addEventListener
- イベントリスナーを登録する
- dispatchEvent
- イベントの発生をシミュレートする
- hide
- 非表示にする
- notify
- イベントをシミュレートする
- removeEventListener
- イベントリスナーの登録を解除する
- show
- 表示する
buttonのイベント
- onActivate
- コントロールにフォーカスが与えられたときに呼び出される
- onClick
- コントロールをクリックしたときに呼び出される
- onDeactivate
- コントロールからフォーカスが他へ移動したときに呼び出される
- onDraw
- コントロールが描画されようとしているときに呼び出される
- onShortcutKey
- ショートカットキーシーケンスが入力されたときに呼び出される
Windowsのみ
サンプルコードと実行結果
■ダイアログに、実行ボタンとESCボタンを表示する。
var w = new Window("dialog", "buttonサンプル", [0,0,200,140]);
w.add("button", [50, 30, 150, 60], "実行", {name:"ok"});
w.add("button", [50, 80, 150, 110], "ESC", {name:"cancel"});
w.center();
var rt = w.show();
alert (rt , "戻り値");
■OKボタンを押したとき。
(または、キーボードからリターンキーを押したとき)
■ESCボタンを押したとき。
(または、キーボードからエスケープキーを押したとき)
【ExtendScript】GUI : 実行ボタンから戻り値を取得する
前回までに作ってきたダイアログに実行ボタンを追加して、このボタンを押すとダイアログボックス内の情報をアラート画面に表示するようにしてみます。 前回までの解説は...