Stock(ストック)は、情報共有ツールです。
情報管理しながら、その情報にタスクもチャットも紐付けて使うことができるようになっています。
チームでも個人でも使えます。
具体的な使い方は、この記事内の「Stockの始め方」「Stockの機能と使い方(実践)」で解説しています。
ここ数ヶ月間Stockを使ってみたのですが、「共同作業のベースとなる足場がしっかりしたな〜」と感じています。
しかもそれが、簡単な使い方で情報共有しながらコミュニケーションできるので、すごく気に入ってしまいました。
私がStockを使い始めたときは、まだPC版のアプリもなかったのでブラウザ版を使っていましたが、その後PC版アプリにしたら、Stockをブラウザから切り離せたことで使い勝手も良くなりました。
そこでこの「Stock」という情報管理ツールを、実際に使ってみた感想を交えながら、その特徴や具体的な使い方について詳しく紹介したいと思います。
公式サイト Stock(ストック)
Stockの特徴5つ
機能がシンプル
Stockの機能は「情報をノートにストックする」「ノートにタスクを紐付ける」「ノートと紐づいたチャットで会話する」この3つです。
機能を絞っているので、必然的にメニュー項目が少なく、難しそうな雰囲気や威圧感もありません。
そのため、わざわざ「操作を覚えなきゃ!」という感覚が必要ないほど、すんなりと使い始めることができます。
Stockは「パソコン操作が苦手なITリテラシがそれほど高くない方たちでも、使い方の説明なしに利用できる」ことに主眼を置いて開発されたツールというのが、なるほど納得できます。
あえて機能を絞ることで運用のストレスが減って、その結果として管理ツールがすぐに定着することにもつながっているように思います。
情報へのアクセス性が良い

Stockでは、「ノート」と呼ばれる場所に情報をストックしていくのですが、この「ノート」は数回のクリックで表示することができます。
たとえば「前回の打ち合わせ内容を確認しよう」と思ったら、「1. Stockを開く」「2. フォルダをクリック」「3. ノートをクリック」と、3ステップで情報に到達します。
新たにノートを作成する場合でも、「1. Stockを開く」「2. フォルダをクリック」「3. 新規作成ボタンをクリック」これで書き始めることができます。
Wordなどでは、そうはいきません。
Wordの起動を待ったり、保存ファイルを探すなど、いくつかの手順を踏まなければいけませんから。
Stockでは「待つ」ということがありません。数回のクリックで、すぐに表示されるのです。
それは丁度、メールを見る際、タイトルをクリックしたらすぐに内容が表示される様子と似ています。
Stockの使い方の基本は、上記の3つです。
Stockでは、「ノート」を起点に「メンバー」が「メッセージ」のやりとりをし、「タスク」を割当てていきます。
その結果、「ノート」「タスク」「メンバー」「メッセージ」が結びつきながら情報が蓄積されていくのです。
タスクは「ノート」単位で見ることもできるし、「メンバー一覧」で、どんな納期のタスクを誰がどれくらい持っているのかを見ることもできます。
チャットがノートと紐づいている
Stockのチャットは、ノートに紐づけた状態で行うことができます。
ノートと紐づいたチャット画面なので話題の中心が明白で、複数の話が交錯することが起きにくいです。
また、詳細をノートにまとめたあとで「この件について確認してください」と簡潔なメッセージでメンバーに念押しすることもできるので、とても便利です。
もし、Stockのチャット内でストックすべき新たな情報が出てきたなら、チャットからすぐにノートへと貼り付けることもできます。チャットとノートの画面表示を切り替える手間はありません。
Stockでは、あくまでも「ノート」が中心なので、一般的なチャットのように情報がどんどん過去に流れて、大切な情報を見失ってしまうということがないのです。
公式サイト Stock(ストック)
PCブラウザとアプリ(PC・スマホ・タブレット)で使える
Stockには、ブラウザ版、PCアプリ版、スマホ版(Android、iPhone)に加え、タブレット版(Android、iPad)にも対応していて、ラインナップも充実しています。
ブラウザならURLでアクセスできますが、PCアプリをインストールすればブラウザから切り離して使うことができます。
もし「パソコンのモニタ上では他の作業の邪魔になってイヤだ」というのならタブレット版を使い、外出先ではスマホ版、というように状況に応じて媒体を変えて使うことができるのです。
注意したいのは、同じ種類の端末からは、同時にひとつの端末でのログインしかできないという点です。
例えば、一つのIDで複数台のパソコンから同時にStockを使うことはできませんし、同様に、複数のスマートフォンから同時に同じIDでログインすることもできません。
料金設定が良心的
Stockの料金は、他のチャットツールやプロジェクト管理ツールに比べると断然リーズナブルに設定されています。
次の項では、他のツールと比較しながらStockの料金について解説します。
Stockの料金プラン

Stockは、初めの30日間は無料で試してみる
ことができます。その間は、機能制限はありません。全ての機能が使えます。
有料プランの分類は、「標準のセキュリティー機能版(ビジネスプラン)」と「セキュリティー強化版(エンタープライズプラン)」の2系統あり、さらにそれぞれが「人数」と「ストレージの容量」によって料金プランが分かれます。
Stockの料金は「チームに対する課金」なので、SlackやChatworkのような、1ユーザーあたりの金額ではありません。
公式サイト Stock料金プラン
公式サイト Slack 料金プラン
公式サイト Chatwork 料金プラン
以下に、Stockと、チャットツールのSlack・Chatworkとの料金比較をしてみます。
Stockの欄は、各プランの料金とストレージ容量を最大使用人数で使った場合の、1ユーザーあたり月額料金とストレージ容量です。
Stock ビジネスプラン | Slack プロ 925円/人 |
Chatwork ビジネス 500円/人 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
5人 2,480円/チーム |
10人 4,980円/チーム |
20人 9,800円/チーム |
30人 14,800円/チーム |
|||
料金/人 | 496円 | 498円 | 490円 | 493円 | 925円 | 500円 |
容量/人 | 6GB | 8GB | 7.5GB | 8.3GB | 10GB | 10GB |
Stock エンタープライズプラン | Slack ビジネスプラス 1,600円/人 |
Chatwork エンタープライズ 800円/人 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
5人 4,800円/チーム |
10人 9,800円/チーム |
20人 19,800円/チーム |
30人 29,800円/チーム |
|||
料金/人 | 960円 | 980円 | 990円 | 993.3円 | 1,600円 | 800円 |
容量/人 | 20GB | 20GB | 20GB | 20GB | 20GB | 10GB |
Stockの料金は「利用できる最大人数で使うと仮定した場合」ではありますが、Stockは「チャットもできるタスク管理ツール」であることを考えると、他の2社よりStock
の価格設定は良心的であることは明白です。
機能強化版では、Chatworkと比べると料金は少し高めですが、容量は倍です。
容量に着目すると、Stockのビジネスプラン(標準版)では、他の2社に比べて2〜4割ほど少ないですが、エンタープライズプラン(強化版)では、なんら遜色なく大容量で使えることがわかります。
Stockは「チャットもタスク管理もできる情報共有ツール」であるにもかかわらず、チャットのみのSlackやChatworkの料金よりも安く使えるんです。
公式サイト Stockを無料で試してみる
Stockのエンタープライズプランは、普段の操作時におけるセキュリティ機能が強化された企業向けのプランです。
Stockのセキュリティー対策のベースは、国際セキュリティ資格ISO27001(ISMS)の取得、データセンターに世界最高レベルのセキュリティと信頼性を持つAmazon Web Services(AWS)の採用、通信はSSLを導入していて、これらについてはビジネスプランでもエンタープライズプランでも変わりありません。
Stockを検討するならやっておきたいこと
ツール導入の際には、そのツールを実際に使って試してみることと思いますが、それ以外にぜひ活用して欲しいものが2つあります。
まず1つ目は、Stock公式の説明資料(PDFドキュメント)です。
「そんなの営業されるから面倒臭い」と思うかもしれませんが、そんなことを言っているのはとてももったいないです。
StockのWebサイトをあちこちクリックして調べるよりも、ずっと手っ取り早く概要を把握できます。
Stockを使い始める前でも、使ってみた後でもダウンロードOKです。
説明資料では、Stockの基本機能や実際の利用画面の説明以外にも、他のチャットツールやタスク管理ツールとの機能比較一覧や活用事例、料金ごとの機能などが、パワーポイントで作ったA4横置きのPDFファイル30ページ分に見やすく簡潔にまとまっています。
有益な説明資料として使えます。
公式サイト Stockの資料請求(無料)
そして2つ目が個別相談会。
Stockを熟知した担当者が、個別の状況ごとに活用法を紹介してくれます。
相談会では「そういうケースなら、Stockのこの機能をこう使うといいですよ」という、自分たちの状況に即した視点で話を聞けるので、「Stockの使い方はわかってるよ」と思っていたのはごく表面的だったことに気付かされます。
「Stockはシンプルで簡単に使える」という評判を聞くと、「そんなツールが本当に役に立つのか??」という気持ちにもなるかもしれませんが、自分たちの状況にマッチするのかどうか、一度ちゃんと聞いてみると「なるほど〜」という発見ができます。
もちろん逆に、「なんだ…。Stockは、今ウチが求めてるものと違うな」ということもすぐにわかりますしね。
公式サイト Stock個別相談会
Stockの評判
Stockはすでに、色々な業界・業種、規模のチームで導入されています。その中から、良い評判・悪い評判をまとめてみました。
- 操作が簡単なので、すぐに使いこなせる。
- グループウェアに入れない社外スタッフも招待できる。
- スマホ・タブレットで外出先からも見れて便利。
- 過去の情報が埋もれなくなった。
- SlackやEvernoteとの連携が便利。
- CSVファイルからまとめて入力ができて効率が上がった。
- フリープランでは削除・更新が簡単にできすぎる。
- フリープランでは使えるノート数が少ない。
- Markdown記法に対応していない。
Stockのアプリは「パソコン版」「スマホ版」「タブレット版」と出揃ったので、スマホ版アプリをタブレットで無理やり使っていたときの「タブレットではイマイチ」という意見は払拭されているようです。
悪い評判というよりも、ちょっと残念な点としては「フリープランはちょっと機能不足」というのは否めません。
フリープランは、小さなプロジェクトや家族の家事分担などで使ったりするのがちょうど良いのだと思います。
Stockの利用数は、2020年7月時点では50,000社と発表されていましたが、その後2021年10月には80,000社、2022年7月には10万社以上が導入しているとのことで、その人気度の高さが伺えます。
Stockの始め方
Stockはシンプルなツールなので、面倒な初期設定やトレーニングなどせずに使い始めることができます。
Stockの使い方は、画面に示されるヒントに従って操作していけば、自然と覚えられるようになっているのです。
もっと言えば、Stockの画面を見ていれば、「このへんをクリックすれば、自分のしたいことができそうだ」というのが直感的にわかるのです。本当です。
ここではブラウザ版を例に、Stockの始め方や使い方を紹介します。
アカウント作成
Stockを使ってみるには、まず、Stock公式サイトの「Stockを始める(無料)」または「無料で試してみる
」をクリックしてアカウントを作成することから始めます。








30日間は全ての機能が無料で使える。
Stockのアカウント作成が終了すると、登録したメールアドレスに下記のような登録完了メールが届きます。
このメールに記載のURLからアクセスできます。

ログイン
すでに作成済みのチームにログインするときは、メールアドレスとパスワードでログインします。
Stockは、ブラウザ版でもアプリ版でも作業後にログアウトせずに画面を閉じれば、ログイン状態が保たれます。
Stockにアクセスするたびにメールアドレスとパスワードを入力する必要がないので、ログイン時の煩わしさがありません。
Stockの画面構成



「Stockの始め方ガイド」
Stockの初期画面には、左下に「Stockの始め方ガイド」という使い方の説明ツアーが用意されています。
「次へ」や「OK」ボタンで進んでいくだけで、実践しながらStockの使い方がわかる優れものです。
以下に、「Stockの始め方ガイド」の概要を紹介します。
「フォルダ」を作成する
まずはフォルダの作成から始めます。








「ノート」を作成する
次は、フォルダの中にノートを作成します。
画面左下の「Stockの始め方ガイド」の2つ目です。





Stockのノートには「保存ボタン」はありません。
入力するたびに、自動保存されます。
下の画面の例では、先ほど作った「Photoshop」フォルダに「よく使う機能」というノートを作ってみました。

「メンバー」を招待する

チームにメンバーを追加するには、Stockのメンバー管理画面から招待メールを送信します。
メール通知以外の方法として、「URLで招待」という方法もあります。
「URLで招待」は、StockのURL(管理画面の「URLで招待」をクリックすると表示される)を自分でコピーして、招待相手に知らせることで、チームに参加してもらう方法です。
Stockとは別の既に使っているグループウェアやグループチャットで、メンバー全員を招待したい場合などは、メールを送信する方法よりも「URLで招待」の方が少ない手間で招待できます。








メンバーの参加状態は「メンバー管理」で確認できます。

これで、Stockの基盤が出来上がりました。
Stockの機能と使い方(実践)
ここからは、Stockの使い方の実践です。
ノートの作成/編集
Stockの「ノート」画面の下側には、編集メニューが並んでいます。
フォントサイズ、文字色、太字、イタリック、下線、取り消し線、箇条書き、チェックリストなどのほか、字下げや水平線(横幅いっぱいの区切り線)の挿入もボタンひとつでできます。
鎖マークでハイパーリンクをつければ、WebサイトへジャンプもOK。
表作成
Stockのノートでは、表を作ることができます。
凝った装飾はできませんが、セルの結合や背景色の設定、行方向・列方向の揃えなど、「メモを見やすく整理するための表」という観点からすれば、十分な機能を備えています。
ファイル添付
Stockのファイル添付では、簡単に画像を貼り付けることができます。
jpgなど画像ファイルは画像そのものが表示されますが、エクセルなどファイル形式によって表示されない種類もあります。
内容表示がされないファイルの場合は、ファイル名などの情報が表示されます。



テンプレート
テンプレート機能は、定例ミーティングのヘッダーなど、形式の雛形をテンプレートとして保存しておける機能です。
作成したテンプレートは、新規のノート作成直後に呼び出すことはもちろん、作成済みのノートの末尾に追加するかたちで呼び出すこともできます。
テンプレートを既存のノートに追加で読み込む場合は、タイトル部分にもテンプレートのタイトルが追加されて読み込まれます。







ノートにタグをつける
Stockのノートには、タグをつけておくことができます。
タグをつけておくと、フォルダをまたいでノートを検索できるので便利です。
タグの追加は、ノートの上部のタグエリアでタグ文字を入力するだけです。
作成したタグはフォルダ内のノートタイトルの上に表示され、そのタグをクリックすると、そのタグのついたノートが一覧表示されます。


全画面表示
全画面表示ボタンでは、フォルダ表示とフォルダ内表示がなくなり、Stockの画面全体がノート表示になります。

印刷
Stockのノートは印刷することもできます。
詳細設定で余白や倍率指定ができますが、システムダイアログでもう少し詳細に設定することもできます。


編集履歴の表示
編集履歴機能は、ノートを「いつ」「誰が」「どう編集したのか」が一覧表示され、特定の時点の編集内容まで遡って戻すことができます。

ノートのURLをコピー
「URLをコピー」ボタンでは、編集中のノートのURLをコピーします。

ノートのフォルダ間の移動
ノートは、作成したあとでフォルダを移動することができます。
ノートの移動操作は、マウスでドラッグ&ドロップで簡単に行えます。


タスク管理
Stockのタスクは、ノート上部の「タスク設定」ボタンから追加すると、自動的にそのノートに紐づいたタスクになります。
全てのタスクを一覧表示するには、Stock画面の上部「タスク一覧」ボタンをクリックします。
タスク一覧の画面から「タスクを追加」でタスク追加をすると、初期設定ではノートとの紐付けはされません。




メッセージ
Stockではチャットをメッセージと呼びます。
メッセージは、ノートの下部にある「メッセージ」から送信します。
Stock画面上部の「メッセージ」では、全てのメッセージが「ノートごと」「メンバーごと」などの分類ごとに表示されます。


Stockと連携できるチャットツール
Stockのフォルダへメールする
Stockの各フォルダには、任意のメールアドレスを設定することができます。
そのメールアドレス宛にメールを送信すると、メール内容がStockのノートしてストックされます。




この機能を利用して、例えば既存のメールアドレス宛のメールを、このStockのフォルダへと転送設定しておけば、逐一メールを確認する必要がなくなります。
具体的な利用シーンとしては、チームで対応する info@xxxxx.co.jp などのお問い合わせメールを、Stockのフォルダのメールアドレスへと転送する場合などで活躍しそうです。
そして、「転送されてきたノートにタスクを設定する」という工程で活用すれば、対応漏れをなくすことに役立ちます。
Slackとの連携
Stockは、チャットツールのSlackと連携させることができます。


Stock公式サイトの説明はこちら
https://www.stock-app.info/slacktostock.html
Stock公式サイトのSlackに関するFAQはこちら
https://www.stock-app.info/faq/150.html
Slackからノートへ
連携してできることの1つ目は、「SlackからStockへストックする」です。
「SlackからStockへストックする」には、Slackのメッセージから「この発言をストックする」というメニュー項目を選択し、ストック先のStockフォルダを指定し、タイトル名を入力後「ストックする」ボタンをクリックすると、Stockのノートとして保存されます。
Slackの画面には、「ノート『〜〜〜〜』を作成しました」というメッセージが表示されます。
Stockからチャットへ
これとは逆の「StockからSlackへ通知を送信する」には、特別な操作は必要ありません。
Slackとの連携設定がされていれば、StockのメッセージがリアルタイムでSlackにも通知されます。
アカウントに関する設定
Stockに登録したユーザー名やパスワードなどアカウントに関する内容は、後から変更することができます。
メールへの通知設定や、画面表示に関することも設定できます。
Stockの画面右上「設定」のハンバーガーメニューから、ユーザー名をクリックします。







チームに関する設定
Stockの画面右上「設定」のハンバーガーメニューの「各種設定の変更」では、チーム全体に関する設定ができます。
管理者権限では、全ての設定項目の変更ができます。




フォルダの削除や、使っているタグの整理をすることもできます。


CSV形式(Excelなど)でデータを入力し、一括してStockへインポートすることもできます。


フォルダにメールアドレスを設定すると、受信メールを直接ノートにストックすることができます。


Stockの「よくある質問」

Stockは、マニュアルで調べなくても簡単に操作することができますが、「こんなときはどうするの?」という疑問が湧いたときには、「よくある質問」のWebページが便利です。
「よくある質問」では、
- Stockの概要
- 申込・契約・解約
- 利用開始にあたって
- 使い方
- 利用環境
- その他
という項目で、説明がされています。
この解説ページは、Stcokの画面右上の「設定」メニューの「よくある質問」からもリンクされているので、Stockの使用中でも簡単に見ることができます。
株式会社Stockってどんな会社?
Stockは、株式会社Stockという日本の会社が開発しているツールです。
代表取締役社長は、澤村大輔さん。設立は2014年4月1日。
事業内容はズバリ「情報共有ツール『Stock』の運営」。
そして、Stockは2021年、週刊東洋経済 2021/9/4号「すごいベンチャー100」にも選ばれた企業なんだそうです。
また、以前の会社の動向として目を引くのは、なんといっても2020年9月に実施した1億円の資金調達でしょう。
2020年9月8日(日本経済新聞)
社内情報共有のStock、マネフォと提携 1億円調達
2020年9月8日(BRIDGE)
情報共有ツール「Stock」運営、長年のブートストラップ抜け1億円を調達——DNX V、East V、マネフォ、インフキュリオン、エンジェルらから
株式会社Stockは設立当初、社名を「株式会社リンクライブ」としていましたが、この資金調達に合わせて、現在の「株式会社Stock」に社名変更しています。
この資金調達の時点で、Stockはローンチから2年3ヶ月ほど経っていたということですが、それまでのあいだ広告費はゼロで積極的なマーケティングはしていないにもかかわらず、ユーザーがユーザーを呼び込む口コミによって、Stockを導入した企業は50,000社を突破(2022年7月には10万社超)するまでに、成長しています。
しかも、正式版より以前のβ運用中のStockは完全無料。
では、その無料の期間の運用資金はというと、当時のリンクライブ(現在の株式会社Stock)が初めて開発した「鬼ツッコミ」(ECサイトを利用するユーザーの不満を一覧化するアプリ)が黒字化していた、ということが背景にあるとのこと。
このあたりの事情は、BRIDGE(「起業家と投資家を繋ぐ」をコンセプトとしたテクノロジー系ニュース配信サイト)やTech Crunch(スタートアップ企業の紹介や業界ニュースを扱うテクノロジーメディア)で、澤村社長への取材記事が残っています。
2017年9月12日(BRIDGE)
スモールチーム向け情報共有ツール「Stock」がβローンチ——〝情報のストック〟と〝タスク管理〟の機能をミニマル化
2017年9月12日(Tech Crunch)
Slackだと蓄積できず、Dropboxだと面倒 ――「Stock」は価値ある情報をチームで楽にストックできるツール
2018年4月10日(BRIDGE)
スモールチーム向け情報共有ツール「Stock」が正式ローンチ——口コミを中心に2,200社が採用、情報の蓄積にあわせチャーンの抑制にも成功
2018年4月10日(Tech Crunch)
Slackだと流れていく情報をチーム内に蓄積できる「Stock」が正式公開、ベータ版は2200社が利用
公式サイト https://www.stock-app.info/
またnoteでは、「Stock創業ストーリー」と題して、澤村社長による会社設立当初のエピソードも公開されいて、興味深く読めます。
note:澤村 大輔 @情報共有ツール「Stock」代表
https://note.com/stock_sawa/magazines
会社情報 http://www.stock-inc.co.jp/
Stock公式ブログ https://www.stock-app.info/blog
最後に
私がStockを使ってみて、「Stockみたいなアプリって今までになかった気がするけど、なんかいいな」と思えたのは、私の状況から改めて考えると、次のようなことが思い浮かびます。
- ノートに紐づけてタスク管理ができるので、タスク全体がわかりやすくなった。
- 情報が埋もれてしまったり、見逃したりすることがほぼないので、メンバーといつも「ツーカー」でハナシが早い。
- 新メンバーが途中参加したとき、それまでのプロジェクト情報の伝達や現状説明がラクになった。
- 各個人が収集した小さな情報や、気づき、疑問などをストックしていたら、チーム全体での大きな気づきに結びつきやすくなった。
これらはどれも「当たり前」のことのようだけど、これらがたった1つのシンプルなアプリでできて、しかも、情報が管理されて綺麗に記録されていくんです。
Stockを使うことで、今まであやふやで見えなかったことが見えてくるような気がしています。
なんていうか、「知識・情報をチーム全体で積み重ねて、確かな足場の上で進んでいける」という感じなのです。
それと、もうひとつ。
Stockという会社の「Stockへの意気込み」がすごく気に入りまして。
ハングリー精神なんていう言葉は、今は流行らないかもしれないけど、そういう情熱の感じられるシステムって、なんだか刺さってくるものなのかな、と思うんです。
いま、Stockの画面は、日本語のほかに英語表記に変更することもできるようになっています。
このテの管理ツールは外国産が多い中で、日本初のStockがグローバル展開されていったら本当にすごいな、と思います。
Stock、いいですよ。
公式サイト Stock
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